KELTY(ケルティ)は、1952年建築家でありながら本格的なアウトドアマンでもあったディック・ケルティによって創業されました。KELTYは、頑丈なナイロン製パック、S字カーブのアルミフレーム、そしてショルダーストラップとウエストベルトを組み合わせた、現在のバックパックの原型を発案したブランドとしてはもちろん"デイパック"という名を世界で最初に生み出したブランドとしても広く知られています。1960年代には、日帰り登山用の必需品が収納できる程度のバックパック"デイパック”を発表、この"デイパック”の大ヒットで1960年代〜1970年代のヒッピー・バックパッカーブームを牽引。現在では、その歴史に裏付けられた高い信頼性とクオリティの高さで、アメリカ軍のバッグを製作・供給するなど、本格的なバッグブランドとしての地位を確立する中、2008年、KELTY初期の名作デイパックを"VINTAGE LINE(ヴィンテージ・ライン)"や"80'S LINE(エイティーズ・ライン)"として復刻するなど、ファッション性・デザイン性の高いデイリーユース・バッグも積極的に生産。KELTYのアイテムは、高い信頼性に加え高感度なファッション性をも兼ね備えたバッグとして世界中の多くのお客様に愛され続けています。 ディック・ケルティは、カリフォルニア州サンバレー(U.S.A)のとても小さな自宅のガレージで「より多くのモノを、より快適に」をコンセプトに、持ち前の想像力と技術を駆使し、現在の"バックパック"の原点となるバックパッキングを世に送り出しました。そしてそのことが「フレーム+パック」という斬新なアイデアを生み出すきっかけともなりました。それは、強くて軽いS字カーブのアルミフレームをパックに内蔵し、ショルダーストラップとウエストベルトを組み合わせることで抜群のサポート力と信頼性を持たせた画期的なアイデアでした。以来、彼は休む事なく溶接機でアルミチューブを溶接し、その傍らで妻のニーナがミシンに向い続けました。 こうして生み出されたこのパックは、瞬く間に全米の若者の心をとらえ世界で初めて"バックパック"という言葉で呼ばれたアイテムとなりました。これが現在、旅の必需品となった"バックパック"の誕生の瞬間でした。 |