ボストンで生まれてからずっとフィット性を追求してきた。ニューバランスの、歩み。

1906年、ボストンでアーチサポートインソールや偏平足などを治す矯正靴の製造メーカーとして、ニューバランス社は誕生しました。社名の由来は、履いた人に“新しい(new)、バランス(balance)”感覚をもたらすことによります。

そして1972年。6名の従業員と日産36足の生産規模であったニューバランス社を、一人の青年が買い取ります。青年の名は、ジェームス・S・デービス。現New Balance Athletic Shoe, Incorporated取締役会長です。理想のランニングシューズを実現するために、自ら走ることで開発に従事した青年は、独創的なシューズコンセプト「インステップレーシング」を確立。

70年代の後半に、ジェームス・S・デービスの考える理想のランニングシューズを具現化したシューズを発表するや、ランナーから絶大な支持を獲得します。以降、伝統を継承しながらも、最新のテクノロジーを集結し、よりよいフィット性を追求するシューズづくりを行っているニューバランス。その機能性を優先したシューズづくりの姿勢は、この先も決して変わることはありません。

             

History of 『NEW BALANCE』/ ニューバランスの歴史

1906

アメリカ北東海岸に位置する歴史と文化の街・ボストン、マサチューセッツ州で、イギリスから移民した33歳のWilliam J.Rileyが足に問題を抱えた人に対してアーチサポートインソールと矯正靴の製造を開始。「ニューバランス」という社名はアーチサポートインソールをシューズに入れるとこの上なく心地よい「新しいバランス感覚」をもたらすことに由来します。

 

1934

Riley氏は有能なセールスマンだったArtur Hallとタッグを組み、警察官や1日経ちっぱなしの仕事をする人たちのためのアーチサポートインソールを製造、販売に力を注ぎます。

 

1940

Dan McBride選手が、矯正靴の製造メーカーとしてニューバランス社が作った黒いカンガルーレザーを使用したランニングシューズを履き、マサチューセッツ州のジャマイカプレインで行われたレディッシュ・ロードレースに出場。

 

1954

Hall氏の娘夫婦であるEleanorとPaul Kiddがアーチサポートインソールと矯正靴を事業の柱としたニューバランスを継承。

 

1961

ランニングシューズとして初めて波形のラバーソールと足幅で選べるウィズサイズを実現させたトラックスターの登場。トラックスターは世界初の足幅に合わせたウィズサイジングとラバーソールを使用したパフォーマンスランニングシューズとして広まり、大学の陸上コーチやYMCAのフィットネスディレクターからの絶大な支持を得る一足となります。さらには、1960年代に足幅に合わせたサイズのシューズを提供できる世界初のシューズメーカーとして、ニューバランスは一般大衆にまで値を広げることになります。

 

1972

1972年のボストンマラソン開催日、熱心なランナーでもあるジェームス・S・デービスという一人の青年(現New Balamce Athletic Shoe、Incorporated取締役会長)が、ニューバランス社を買い取り、わずか6名の従業員と日産36足の生産規模で本格的なランニングシューズ作りに向けてスタート。ジェームス・S・デービスは、自ら自社製品を履いて走ることによって新製品の開発に従事し、この過程の中で独創的な設計理念【インステップレーシング】を確立します。

 

1975

1975年のニューヨークシティマラソンでTom FlemingがM320を履いて勝利。

 

1976

M320が、権威あるランニング専門誌「ランナーズワールド」においてトレーニング部門で1位を獲得、'79年にも同誌で"5つ星"に輝く。

 

1977

画期的なオフロード用トレーニングモデルTRAIL355で、良質のカーボンゴムを使用した独特のスタッド上アウトソールを開発。

COMPシリーズの原点、ロードレース用モデルSUPER COMPを開発。

 

1978

COMP100において170gという驚異的な軽さを実現。COMP100は、'79年のボストンマラソンで上位10人中5人がこのシューズを使用したという伝説のモデル。

 

1980

1978年に発売後ロングセラーになったM420が、1980年には「ランナーズワールド」誌の5つ星、「ランニングタイムズ」誌のゴールドシューズ賞に輝くなど数々の栄誉に輝く。

 

1982

ハイレベルな完成度と100ドル(当時$1=¥280)という価格が大きな話題となったM990の登場。M990は絶大な人気を博し、その後の990シリーズの礎を築き、20年近く経った今でもその伝統を継承し続け、990シリーズを愛用するランナーに最高のフィット感と安定性を提供し続ける。

 

1985

初のENCAPを搭載したフラッグシップモデルM1300の登場。M1300は、¥39,000という破格のプライス設定ながらもその履き心地、卓越した高性能によって「スニーカーのロールスロイス」と称され、ラルフローレンなど各界の著名人に愛用されたエクスクルーシブな一品。

 

1986

990シリーズの第2弾。クッション性・安定性に優れたトレーニングモデルM995の登場。

 

1988

オフロードで使用可能なグリップ性の高いアウトソールを使用したM576を発表。M576は、1988年の発売以来現在まで20年以上もの間、絶大の人気を誇るモデルです。

   

1989

高水準な技術を一体成形ミッドソールに結集しM1300の後継としてM1500が登場。

990シリーズの第3弾。ENCAPウェッジと2デンシティC-CAPミッドソール搭載したM996の登場。

 

1991

990シリーズの第4弾。ENCAPウェッジと2デンシティC-CAPミッドソール、M.C.Dを一体成型化したM997の登場。

 

1993

990シリーズの第5弾。驚異の衝撃吸収素材ABZORBを封入したENCAP2を搭載したM998の登場。

 

1994

M1300に続くフラッグシップモデルとして80年代後半に開発されたM1400の発表。M1400は、80年代後半に開発されたものの当時の技術力では生産が不可能だったためにお蔵入りとなっていた幻のモデル。PUをコアにC-CAPで包み込んだ一体成型ミッドソールを搭載。発売以来ロングセラーを続けるモデルです。

1000シリーズの第4弾。ほぼ100%の衝撃を吸収するABZORBを搭載した最高水準の品質と性能を求めるランナーの声に応えたハイグレードモデルM1600の発表。

 

1996

990シリーズの第6弾M999の登場。

 

1998

990シリーズ第7弾M990の登場。

New Balanceの最新テクノロジーであったN-ergy S.C. Systemを初めて搭載したモデル、RC1を発表。

 

1999

COOL MAXライニングで、吸汗速乾性にも優れた1000シリーズの第5弾ミッドソールにフルレングスでABZORBを搭載したM1700Jの登場、20世紀最後のモデルを飾るにふさわしい究極のトレーニングモデル。

モロッコのKhalid Khannouchi選手がRacingCompのRC110を履いて、1999年のシカゴマラソンを2:05:41という世界新記録で優勝。

 

2001

990シリーズの第8弾M991の登場。

21世紀最初のフラッグシップモデルM2000を発表、N-ERGYカートリッジ(初期型)を搭載した1000シリーズの第6弾。

 

2003

2000のデザインをそのままに、進化したN-ergy S.C. System、ABZORB SBSを装備したフラッグシップモデルM2001の登場。

 

2005

ディテールをブラッシュアップし、ABZORB SBS、TD2などの最新テクノロジーも搭載したM1400のアップデート版M1450の発表。

 

2006

2000のサポート性に優れた重厚なアッパーデザインに、上質なクッション性と安定性を約束する高性能ミッドソールを融合し風格を漂わせる落ち着いたグレーで展開するヘリ提示モデル、M992の登場。

 

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