SUPERGA / スペルガの由来 ブランド名の由来は、1925年、Walter Martiny Industria Gomma (ウォルター・マーティニー)社が製造していたゴム底シューズに、イタリア語で『スーパーゴム』を意味するSUPERGA(スペルガ)を刻印していたことに由来します。 HISTORY OF BRAND / ブランドヒストリー モナコやカプリといったヨーロッパのリゾート地で最もみかけるキャンバススニーカーといっても過言ではない存在、それがスペルガの「2750」です。「2750」は、1929年、バルカナイズ製法によって生産されたスペルガの名作コートシューズです。ベーシックで洗練された雰囲気のデザインが、セレブリティを始めとした幅広い層から愛されてきましたが、このモデルを展開するスペルガ社の歴史は、今から100年ほど前の1911年に、ウォルター・マーティニー社が設立されたことまで遡ります。 同社は当初タイヤ等をメインに取り扱っていましたが、1925年、SUPERGAブランドのゴム底靴を発表。1931年にはバルカナイズ製法の導入により本格的にスニーカーの生産をスタート。さらに1934年に入ると、すでに展開していたテニスシューズに加え、バスケットボール、ヨット、体操といったカテゴリーのスポーツシューズを発表し、その履き心地と名声はイタリアのみならず、ヨーロッパ中に知れ渡ることとなります。 1951年にはイタリアが誇るタイヤメーカーのPIRELLI(ピレリ)社の傘下に入ると、業績は急成長。1952年には200万足であった生産数が、1975年には1200万足にまで増加しています。さらに1975年からはスポーツウェアの展開も開始し、スポーツの総合ブランドとして確固たるポジションを築くことに成功。‘70年代から’80年代にかけて活躍した、当時のトップテニスプレーヤーであるアドリアーノ・パナッタ(イタリア)やディック・ストックトンのシグネチャーシューズもリリースされていました。 1993年に商標権者がPIRELLIからイタリアのSo.PA.Fグループに移り、2004年にはスポーツウェアで有名なKAPPAなどを手掛けるベーシックネットグループがワールドワイドのライセンス権を取得すると、スペルガを代表するロングセラーである「2750」を中心としたクラシックモデルの展開で、世界中のファッションフリークを魅了することに成功。スワロフスキーを始めとした、様々なインパクトあるコラボレーションが、大きな注目を集めたことは記憶に新しい。 2007年には商標権もベーシックネットグループに移り、同年より日本国内では伊藤忠商事(株)がマスターライセンシーとなり、販売は世界長㈱が担当。現在はセレクトショップを中心に、百貨店、スニーカーショップ、ファッションスポーツ店で販売されています。 PEOPLE SHOES OF ITALY / 『SUPERGA』のコンセプト 一般的にカジュアルシューズのスタイルは、アメリカ、イギリス、イタリアの3種類に分類されます。前者2つには、確立した国際的ブランドが複数存在しますが、イタリアンスタイルのカジュアルシューズブランドといえば、唯一『SUPERGA』のみです。イタリア文化に根付いたブランド、それがコンセプト『PEOPLE'S SHOES OF ITALY』の由来となっています。 ※バルカナイズ製法 バルカナイズ製法は、ゴムに硫黄を混ぜて成型されたソールをアッパーと接着後大きな圧力釜(バルカナイザー)に入れ約120度もの高温で加熱圧着製法。ゴムと硫黄が化学反応を起こしゴム底が安定した強度と弾力性を持ち、アッパーとソールの接着力が強いのが特徴。 |